看護師が転職準備をする際には、正しい情報を確実に収集することが重要です。しかし、既に看護師として一定の経験を持っている人の中には、現場を全て知っているような錯覚に陥り、情報収集を疎かにするケースも見られます。正しい情報を確実に収集するには、求人情報サイトだけで済ませるのではなく、希望する転職先の現場を見学することも大切です。文字や画像だけではわからない有意義な情報を、肌で収集できます。
職場見学する際に押さえておくべきポイントとして、まず患者の様子を見ることが最も重要です。表情は安定しているか、身の回りが清潔に保たれているか、看護師と気軽に相談や雑談できる雰囲気かどうかをよくチェックしましょう。一方で、看護師についても、患者に対する言葉遣いや態度、看護師同士のコミュニケーション、若い看護師が明るくリラックスしているかなど、邪魔にならない程度に観察します。現場全体の様子から、医療の質やスタッフの勤務環境といったさまざまな側面が見えてくるはずです。
そのほかのポイントとしては、喫煙所のチェックも転職先を見極める判断材料になります。普段から患者や職員の健康に配慮し、病院機能評価を高める努力をしている職場なら、全面禁煙や敷地内禁煙が徹底されているでしょう。しかし、喫煙スポットが多数ある職場では、健康や衛生の管理が不十分な可能性があり、ストレスから喫煙するスタッフが多いブラックな職場である可能性が否定できません。